Trip to Sri Lanka - Ayurveda- 後編② アクシタパルナ&パンチャカルマ


目のトリートメント「アクシタルパナ」の様子。
ぶれぶれですが、これが予想外に効果があってビックリ

土手の中に温かいギーを満たし、10分ほど目をぱちぱちして目の中にギーを浸透・・・
トリートメントが終わって外の景色をみた時は、
視界がとてつもなくクリアで、色鮮やか

これもまた苦痛を伴わない優しい治療と思いきや、まさかの苦痛を味わうことに・・・
アクシタルパナ当日は、シローダーラと同様の食事制限がかかります。
それは問題ないのですが、実は治療の最中に土手のわずかな隙き間からギーが漏れていた様で、
その日1日中ギーの濃厚なバター臭と共に過ごす羽目に・・・

シャンプーもしてはいけないので、ティッシュで拭き取り濡らしたタオルでごしごしするものの、
バター臭は取れませんでした。
持参したアロマオイルを髪の毛に擦り込んで嗅覚を紛らわそうとしても、
数十分後にはまたバター臭が優位に・・・
嗅覚が敏感なわたしには、空腹でもないのにバター臭と一緒にいることがかなり苦痛で、
視界がクリアになった効果の余韻を味わうひまもなく、早々に就寝・・・

同時に行われたパンチャカルマの一つ「バスティー」(浣腸療法)は、ラクチンでひと安心。
ベットの上に横になり、チューブを直腸に差し込んで、そこから60ml~100mlの特製オイルを注入。
できる限り長く、可能なら翌朝まで、少なくても3~6時間ほど腸内でオイルをキープするようにとのこと。
ちなみに私は6時間ほどキープした後、オイルを放出いたしました

特にヴァータの乱れに効果があり、毒素を排出し、免疫力UP、腰痛・関節痛も改善するらしい。
苦痛を伴わない治療だったので、とても気に入りました

翌朝はもちろん4時に起き、3回シャンプーしてバター臭に別れを告げました


ワンコ達の朝の雄叫びは、自然の目覚まし時計ω
特に深夜と早朝はホテル前に相当数が群がり、ワクワクさせてくれます♪
犬が苦手な人は、早朝ビーチで散歩するのに勇気がいりますが・・
そして翌朝初めて、バスティー(浣腸法)の効果を実感。
朝の排便が、いつもとは明らかに違うのです。
洪水のように・・とは大げさですが、勢い良く大量の不要物を腸内から追い出すことに成功!
お腹はぺったんこになるし、気分もすっきり!
これは病み付きになりそう


とても気分がよいので、その日の食事はダイニングルーム外のオープンエアー席でいただくことに♪
朝から夕方にかけての時間は気持ちいい風が常に吹いているので、あまり暑さを感じません。
風の通る外の方がむしろ涼しいので、屋外での食事は本当に贅沢な時間となります

シローダーラの2日間以外は、この日まで欠かさず毎日オイルトリートメントしてもったけれど、
後半の週は、+αでスチームバスが追加

オイルトリートメント後、蒸された木の箱の中に寝転び、サウナの要領で発汗。
薬草の混じったスチームが驚くほど発汗を促し、まるで韓国の汗蒸幕のように大量の汗が

そしていよいよ最後のパンチャカルマ治療「ヴィレチャナ(下剤法)」
当日は朝食を食べず、朝一番にドクターの元へ行きます。
他に数人同じ治療を受ける人が待っていて、その一人でニュージーランドからきた女性が、
「この治療、以前インドで受けたんだけど、すごいのよ!気に入ったから今回もまた受けるの。楽しみだわ~♪」
と言うので、わたしも大いに期待を膨らませました。
血圧を測り、専用オイルでお腹を強めにマッサージされた後、怪しい液体を差し出され、
「なるべく一気に飲んでください」と言われたので、飲んでみると・・・
まずい・・・
まずすぎる・・・・・・
シャレにならないくらいのマズさに言葉を失っているあいだ、
隣りのニュージー女性は涼しい顔でゴクゴクといっているんです

ドクターは大きな瞳で、飲め飲め!と圧力をかけてくるので、
チェイサーの水を頼りに、命からがら飲み切りましたが・・

安静にするよう言われ、すぐに部屋に帰されました。
今から2時間の間に、4リットルの白湯を飲むよう指示が・・・
そしてココからがこの治療の本番だったのです。
すぐに便意を催し、立て続けに数回

独特の腹痛と頻繁に訪れる便意に呪われ続け・・・


1時間経過したころ、ドクターが様子見に部屋を訪れ、まっすぐ立っていられない私の姿に微笑み、
「大丈夫?エナジードリンク持ってきたよ♪」と、液体が差し出されました。
ただでさえ大量の白湯を飲んでお腹ガバガバ、
その水分がすぐに次の便意とともに排出・・という脅威のサイクルを繰り返しているのに
また水分か・・とガックリしつつ、ハーブティーの味だったので一気にいただき完了

その後も腹痛→水便を繰り返し、結局計18回

(その後ドクターに報告したら、なかなかの記録だそう♪)
やっと落ちついた頃には、ヘロヘロになり、ペラペラになっていました・・・

見慣れないおじ様が部屋までお粥を届けてくれて、これで呪い終了!
優しい味(というか無味)のお粥を、ペロッと食べる。。。足りない

胃の中、腸の中が、ありえない程空っぽの状態なので、
呪いが解けた今、ものすごい空腹感に襲われたのです・・・
一眠りして気分を紛らわし、午後のティータイムに。
ブラックティーなら飲んでもいいと説明書きに書いてあったので、
ティールームへ行き、美味しい紅茶をゴクゴク

クッキーの誘惑と戦っていると、ここで知り合った日本人の女性が
「あの四角いクラッカーならOKらしいよ」と教えてくれたので、
一番人気のないソルトクラッカーを、むさぼるように頂いたのです。。。


そして期待はしていなかったけど、夕飯もやっぱり粗食。
なぜかお粥&かちかちトースト

目の前には美味しいコース料理をほおばる旦那ちゃんが。。

翌日の朝食「カレー」
見た目は貧相ですが、食べると美味しかったです。
というか、自分の舌がとても敏感になっていることに、この時気づきました

ちょっとした塩分やスパイスの風味を、今までに無いほどはっきりと感じ、
きっとこれも、ヴィレチャナカルマの効果だわ



そして、この日の夕日はパワフルでした。
| Sri Lanka | 21:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑